まるきぶね【丸木舟】 木をくりぬいてつくる舟(ふね)のこと。新石器(しんせっき)時代に石斧(いしおの)を使うことによって木工技術(ぎじゅつ)が進歩し,火を使うことでくりぬき作業が容易(ようい)になり,舟(ふね)の製造(せいぞう)も発達(はったつ)した。この舟(ふね)は世界の広い地域(ちいき)に分布(ぶんぷ)し,漁(りょう),運搬(うんぱん)のほかに生活空間としても利用(りよう)された。縄文(じょうもん)人もこの舟(ふね)を使って東南アジアや南洋の島々まで行ったという。アメリカ先住民やイヌイットなどが使った丸木舟(ぶね)は,改良(かいりょう)されて今日のカヌーになっている。