まんどころ【政所】 鎌倉幕府(かまくらばくふ)・室町幕府(むろまちばくふ)の役所の1つ。源頼朝(みなもとのよりとも)が1191年に政務一般(せいむいっぱん)をあつかう役所として設置(せっち),それまであった公文所(くもんじょ)(1184年設置(せっち))をその一部局とした。長官(ちょうかん)を別当(べっとう)といい大江広元(おおえのひろもと)が任(にん)じられたが,このあと北条氏(ほうじょうし)が代々受けついだ。室町幕府(むろまちばくふ)ではおもに財政(ざいせい)にあたった。◇もとは,平安時代に親王(しんのう)家や摂関(せっかん)家などにおかれた家政(かせい)をあつかう機関(きかん)であった。コーチ 摂関(せっかん)家では北の方(かた)(正妻(せいさい))のもとに政所(まんどころ)の職員(しょくいん)をおいて内政(ないせい)にあたらせたので,転じて摂政(せっしょう)・関白(かんぱく)家の正妻(せいさい)を北政所(きたのまんどころ)というようになった。