まんようしゅう【万葉集】 奈良(なら)時代につくられたわが国最古(さいこ)の歌集。全20巻(かん)。約(やく)4500首の和歌がおさめられ,ほぼ相聞(そうもん)・挽歌(ばんか)・雑歌(ぞうか)の3部類(ぶるい)に分類(ぶんるい)されている。歌の形式には長歌・短歌・旋頭(せどう)歌などがあり,作者は天皇(てんのう)・貴族(きぞく)から,東歌(あずまうた)・防人(さきもり)の歌をよんだ農民(のうみん)まで,あらゆる身分の人々におよぶ。撰者(せんじゃ)は大伴家持(おおとものやかもち)といわれるが不明(ふめい)。力強く写実的(しゃじつてき)な歌が多く,素朴(そぼく)で健康(けんこう)な古代の歌風が特色(とくしょく)。コーチ 代表的(だいひょうてき)歌人に額田王(ぬかたのおおきみ)・持統天皇(じとうてんのう)・柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)・山部赤人(やまべのあかひと)・山上憶良(やまのうえのおくら)・大伴旅人(おおとものたびと)・大伴家持(おおとものやかもち)らがいる。