人間や動物の乾いた死体で,原形に近いすがたを保存しているもの。魂の不滅や,生命がよみがえるとの考えからつくった。古代エジプトの場合,内臓を抜きとり食塩などの溶液につけたあと,乾燥させて防腐剤をつめ布でまき,その上に生前のすがたをえがいた。インカ帝国でもほぼ同じようにつくられた。乾燥した土地では,死体が自然にミイラ化してのこることがある。
コーチ
日本では
平泉(
岩手県)の
中尊寺にある
奥州藤原氏のミイラや,
江戸時代に
僧が
座禅を組みながら
断食死した「
即身仏」がある。