地球上における天然の水のうち,人類が資源として利用する水。地下水・河川水・湖沼水などの淡水であり,地球上に存在する水の総量(推定13億8400万km3)の1%ほどである。
〔日本の水資源量〕
水
資源のもとをなすものは
降水である。日本の
降水量は年
平均約1700mmで,国土全体では年に
約6000
億m
3の
降水がもたらされている。このうち
約2000
億m
3が
蒸発散で大気中に帰り,
残り
約4000
億m
3が日本の水
資源の
総量となる。しかし,海に流出する
河川水
約1000
億m
3をさし引くと,
実際に
利用できる水
資源量は
約3000
億m
3となる。
〔用途と水需要〕
水
資源は生活用水・工業用水・農業用水・発電など,さまざまな
用途がある。また
産業の
発展,生活
水準の向上,人口の
増加などとともに水
需要は急速にふえ,今後もふえつづけていくと考えられている。しかし,水を
大量に
必要とする大都市
周辺と,水の
豊富な
地域とが遠くはなれていること,水
資源の開発
適地が
減少していること,などの問題もある。
コーチ
現在,農業用水・生活用水・工業用水の
順に水の使用
量が多い。