みとがく【水戸学】 江戸(えど)時代の水戸藩(みとはん)(茨城(いばらき)県)の学風。徳川光圀(とくがわみつくに)が1657年から始めた『大日本史(だいにほんし)』の編(へん)さん事業を通して尊王論(そんのうろん)がはぐくまれた。時代は下って,1829年に藩主(はんしゅ)となった徳川斉昭(とくがわなりあき)は,藩校(はんこう)の弘道館(こうどうかん)を設立(せつりつ)するなど学問を奨励(しょうれい)し,尊王論(そんのうろん)に攘夷論(じょういろん)をくわえて,尊王攘夷(そんのうじょうい)運動の発展(はってん)に大きな影響(えいきょう)をあたえた。コーチ 水戸学(みとがく)の影響(えいきょう)は,これを信奉(しんぽう)した吉田松陰(よしだしょういん)らを通じて明治政府(めいじせいふ)の指導(しどう)者に受けつがれた。