みなまたじょうやく【水俣条約】 水銀(すいぎん)の生産(せいさん)や排出(はいしゅつ),使用(しよう),貿易(ぼうえき)などを規制(きせい)するための国際条約(こくさいじょうやく)。「水銀(すいぎん)に関(かん)する水俣条約(みなまたじょうやく)」。環境汚染(かんきょうおせん)や健康被害(けんこうひがい)をひきおこす水銀(すいぎん)について,今後(こんご)の水銀鉱山(すいぎんこうざん)の開発禁止(かいはつきんし)と廃止(はいし),水銀(すいぎん)をふくむ廃棄物(はいきぶつ)の適切(てきせつ)な処理(しょり),水銀(すいぎん)を使(つか)った血圧計(けつあつけい)や蛍光(けいこう)ランプの製造(せいぞう)を2020年までに原則禁止(げんそくきんし)することなどをもりこんだ。交渉(こうしょう)には140か国(こく)が参加(さんか)し,2013(平成(へいせい)25)年10月に日本・熊本(くまもと)で開催(かいさい)された会議(かいぎ)で採択(さいたく)され,2017年8月に発効(はっこう)した。◇水銀(すいぎん)中毒(ちゅうどく)による水俣病被害(みなまたびょうひがい)を経験(けいけん)した日本の提案(ていあん)によって条約名(じょうやくめい)に「水俣(みなまた)」の名(な)が冠(かん)せられた。→水俣病(みなまたびょう)