皇族のうちで,宮号(三笠宮,秋篠宮など)をたまわって,1つの家として独立している一家。江戸時代までは天皇を継げる世襲制の4親王家(伏見宮・桂宮・有栖川宮・閑院宮家,現在の皇室は閑院宮の系統)があったが,明治維新後は伏見宮系の分家と大正天皇の直宮をあわせて14宮家となった。1945(昭和20)年の終戦後,伏見宮系の11宮家が皇籍を離脱,以降は,天皇の嫡出の男子と男孫(皇子・親王)で宮号をたまわった皇族のみとなった。現在は,三笠宮(大正天皇の子・孫),常陸宮(昭和天皇の子),桂宮(三笠宮の子),高円宮(同,ただし憲仁親王は没,親王妃と女王のみ),秋篠宮(今上天皇の子)の5宮家が存在する。→皇族