ミヤマカラスアゲハ ふつう4〜6月(がつ)に見られる春型(はるがた),7〜9月(がつ)の夏型(なつがた)の年2回発生するチョウ。春型(はるがた)は夏型(なつがた)にくらべてとても小さい。和名に「深山(みやま)」とあるが,かならずしも山地性(せい)とはかぎらず,食樹(しょくじゅ)さえあれば,平地や海岸ぞいにも見られる。湿地(しっち)で吸水(きゅうすい)し,ときに雄(おす)は大きな集団(しゅうだん)をつくることもある。ツツジやタンポポ・ユリなどの花にもよくおとずれ,蜜(みつ)をすう。キハダやハマセンダンなど,食樹(しょくじゅ)の葉裏(はうら)に1個(こ)ずつ産卵(さんらん)する。開張(かいちょう):80〜130mm。見(み)られる時期(じき):4〜9月(がつ)。分布(ぶんぷ):北海道(ほっかいどう)・本州(ほんしゅう)・四国(しこく)・九州(きゅうしゅう)。(昆虫類(こんちゅうるい) チョウ目(もく) アゲハチョウ科(か))