アジア州の東南アジアにあるインドシナ半島西部をしめる国。政治体制は共和制で,元首は大統領。首都:ネーピードー,面積:67.7万km2(2015年),人口:5337万(2017年)。言語:ミャンマー(ビルマ)語(公用語),シャン語など,宗教:仏教など,民族:ミャンマー人(ビルマ人),シャン人,カレン人など。
〔自然のようす〕
西にはアラカン
山脈やパトカイ
山脈などのけわしい
山地が,
東にはシャン
高原が
広がり,その
間をエーヤワディー
川(イラワジ
川)・タンルイン
川(サルウィン
川)などが
南流し,
下流部に
平野を
形成している。
気候は
南部が
高温多湿の
熱帯雨林気候,
北部が
温帯に
属する。
〔あゆみ〕
中国の
雲南地方から
南下したビルマ
人が,11
世紀以降パガン・アラウンパヤーなどの
王朝を
建国。1886(
明治19)年にイギリスの
植民地となった。1948(
昭和23)年ビルマ
連邦として
独立。1962年に
軍事クーデターがおこって
軍事政権となった。
軍事政権下では
国民の
自由が
制限されたため,アウン=サン=スー=チー
氏を
中心とする
民主化運動がおこったが
弾圧された。2011(
平成23)年に
発足した
新政府が
民主化を
進めることを
発表し,
以降,
民主化が
進められている。
〔産業のようす〕
産業は
農業が
中心で,
米・サトウキビ・ジュート・
綿花などの
生産がさかん。
石油・
天然ガスなど
各種の
鉱産資源を
産出する。
〔社会のようす〕
国民の
大半が
信仰心のあつい
仏教徒で,
壮大なパゴダ(
仏塔)をもつ
寺院が
多い。
〔日本との貿易〕
ミャンマーから日本への
輸出:
衣類と
同付属品,
履物,えびなど。
ミャンマーの日本からの
輸入:バスとトラック,
乗用車,
一般機械など。(2015年)
〔国名の由来〕
住民の7
割近くをしめる
民族(ミャンマー
人)による。
〔国旗の由来〕
黄色は
平和,
緑は
団結・
調和,
赤は
愛をそれぞれ
表す。
中央の
白い
星は
国家の
統一を
象徴する。