*みよしたつじ【三好達治】 (1900〜1964)昭和時代の詩人。大阪(おおさか)市に生まれる。1930(昭和5)年に最初(さいしょ)の詩集『測量船(そくりょうせん)』を発表して,自然(しぜん)な感情(かんじょう)をすなおにうたう叙情的(じょじょうてき)な詩風をつくりあげた。1934年,堀辰雄(ほりたつお)らと『四季(しき)』を創刊(そうかん),その中心的(ちゅうしんてき)詩人として活躍(かつやく)し,フランスの詩と日本の伝統的(でんとうてき)な俳句(はいく)の教養(きょうよう)をもとに,独特(どくとく)の詩の世界をめざすようになった。ほかに詩集『艸千里(くさせんり)』『駱駝(らくだ)の瘤(こぶ)にまたがって』などがある。