みろくぼさつ【弥勒菩薩】 シャカの入滅(にゅうめつ)後56億(おく)7000万年ののち,仏(ほとけ)になると約束(やくそく)された菩薩(ぼさつ)。『法華経(ほけきょう)』に説(と)かれる重要(じゅうよう)な菩薩(ぼさつ)で,シャカの弟子となり,仏教(ぶっきょう)伝道(でんどう)のうえで大きな役割(やくわり)をはたした菩薩(ぼさつ)であるが,現在(げんざい),法華経信仰(ほけきょうしんこう)者の間では,末法(まっぽう)における法華経(ほけきょう)の行者(ぎょうしゃ)をさしていうことが多い。◇日本でも弥勒信仰(みろくしんこう)が早くから行われ,多くの絵画・彫刻(ちょうこく)をのこしているが,仏像(ぶつぞう)でのすがたは半跏思惟像(はんかしいぞう)で表され,中宮寺(ちゅうぐうじ)(奈良(なら)県)・広隆寺(こうりゅうじ)(京都(きょうと)市)のものが有名。