福島・宮城・岩手・青森の4県の旧国名。東山道の1国。国府は今の宮城県多賀城市,国分寺は仙台市内におかれた。略称「奥州」。たびたびの蝦夷征討により開け,平安時代中期以降,平泉(岩手県)を中心に奥州藤原氏が実権をにぎったが,源頼朝はこれをほろぼすと奥州総奉行をおいた。戦国時代に南部・伊達の2氏が勢いをもち,江戸時代には盛岡・仙台・会津など多くの藩がおかれた。
コーチ
明治維新直後の1868年,
磐城・
岩代・
陸前・
陸中・
陸奥の5国に
分割(このときの
陸奥は
青森県
全域と
岩手県の一部)されたが,
廃藩置県(1871年)後,
現在のように4県となった。