むてき【霧笛】 霧(きり)や吹雪(ふぶき)などで海上(かいじょう)の視界(しかい)がきかないとき,船舶(せんぱく)に灯台(とうだい)や信号所(しんごうしょ)の位置(いち)・方位(ほうい)を知(し)らせる音(おと)による信号(しんごう)。1879(明治(めいじ)12)年(ねん)に青森県尻屋崎灯台(あおもりけんしりやざきとうだい)に設置(せっち)されたのが日本最初(にほんさいしょ)の霧笛(むてき)(霧信号所(きりしんごうしょ))。圧搾空気(あっさくくうき)によるサイレンと電磁式(でんじしき)のブザー(ダイヤフラムホーン)の2つの方式(ほうしき)があり,鳴(な)らす音(おと)の間隔(かんかく)によってどこの霧信号所(きりしんごうしょ)のものか識別(しきべつ)できるようになっていた。船舶用(せんぱくよう)レーダーやGPSの普及(ふきゅう)によりその役目(やくめ)を終(お)え,2010(平成(へいせい)22)年(ねん)3月(がつ)31日(にち),海上保安庁(かいじょうほあんちょう)が管轄(かんかつ)するすべての霧信号所(きりしんごうしょ)が廃止(はいし)された。→レーダー→GPS