太陽系のうちで最も大きい惑星。太陽に近いほうから5番目の惑星で,火星の外側を公転している。太陽からの平均距離は7億7830万km,公転周期は11.862年である。質量は地球の317.8倍,半径は7万1492kmで地球の11.2倍である。自転周期は,9時間56分。表面は厚い大気層におおわれており,赤道に平行な帯状の模様があって,その幅や数が年々変化する。これは大気にうかぶ雲の表面が見えているためである。大気は,大量の水素・ヘリウム・メタン・アンモニアなどからなっている。表面の特異な模様としては,南半球に大赤はんがあり,1665年にカッシーニにより発見された。大赤はんは,下層からの上昇気流によって生じる巨大な渦巻きと考えられている。木星にはこれまでに67個の衛星が見つかっている(2016年7月末現在)。◇1979年にアメリカ合衆国ボイジャー1号,2号が木星に接近し,表面の微細構造や衛星の撮影を行った。その結果,多数の衛星が発見され,第1衛星イオには火山活動があることなどがわかった。さらに木星にもあわく細い環(リング)が発見された。
コーチ
1994年7月,20
個以上に
分裂したシューメーカー=レビー第9すい星がつぎつぎに木星に
衝突し,
巨大なきのこ雲など,さまざまな
現象をひきおこした。