＊モスクワ

ロシア連邦(れんぽう）の首都。同国西部，ボルガ川水系(すいけい）のモスクワ川中流沿岸(えんがん）に位置(いち）する大都市。

〔連邦(れんぽう）の中心地〕

 市街(しがい）はクレムリンを中心に，放射状(ほうしゃじょう）および同心円状(じょう）の道路網(もう）によって区画され，周辺(しゅうへん）の丘陵(きゅうりょう）にかけて広がる。機械(きかい）・電気機器(きき）・金属加工(きんぞくかこう）を中心に各種(かくしゅ）の工業が発達(はったつ）し，モスクワ工業地域(ちいき）の中心となる。国内各地(かくち）から鉄道・道路・空路が集中し，また，モスクワ運河(うんが）を通じて周辺(しゅうへん）の海ともむすばれている。ロシアの学術(がくじゅつ）・文化の中心地で多数の高等教育・研究機関(きかん）があり，市の南西には，同国の学術的(がくじゅつてき）中心となるモスクワ大学（1755年創立(そうりつ））がそびえる。「クレムリン」と「赤の広場」は世界遺産(いさん）に登録(とうろく）。

〔あゆみ〕

 1147年はじめて歴史(れきし）に登場。13世紀(せいき）モスクワ大公国の首都となり，16世紀(せいき）にイワン4世のもとで急速に発展(はってん）。1712年サンクトペテルブルクに遷都(せんと）されたが，ロシア革命(かくめい）後の1918年ふたたび首都となり，ソビエト連邦(れんぽう）の首都ともなった。人口：1049万。