もっかん【木簡】 古代,紙の代わりに,細長く平らにけずった木片(もくへん)に文字を記したもの。役所の連絡(れんらく)文書や品物の付札(つけふだ)などが多い。中国では紀元(きげん)前2〜紀元(きげん)5世紀(せいき)に用いられ,日本でも藤原京(ふじわらきょう)・平城京(へいじょうきょう)をはじめとする多くの遺跡(いせき)から多数出土。文献(ぶんけん)の少ない古代史(し)の研究上,貴重(きちょう)な史料(しりょう)とされる。