やまぶし【山伏】 山にこもって修行(しゅぎょう)し,人なみ以上(いじょう)の能力(のうりょく)を身につけた宗教(しゅうきょう)者。修験者(しゅげんじゃ)ともいう。平安時代,吉野(よしの)や熊野(くまの)の山岳(さんがく)で修行(しゅぎょう)した僧(そう)を山伏(やまぶし)というようになった。山伏(やまぶし)の修行(しゅぎょう)場として,大峰山(おおみねさん)・羽黒山(はぐろさん)・英彦(ひこ)山・白山(はくさん)・石鎚山(いしづちやま)・戸隠山(とがくしやま)などがあげられる。これらの山伏(やまぶし)は人々のもとめに応(おう)じて,病気の治療(ちりょう)や雨ごいなどを行った。多くは天台宗(てんだいしゅう)・真言宗(しんごんしゅう)の2宗(しゅう)に属(ぞく)する。