ゆめどの【夢殿】 奈良(なら)の法隆寺(ほうりゅうじ)東院(とういん)の中心にある八角形の小堂(どう)。奈良(なら)時代の739年に,聖徳太子(しょうとくたいし)の住まいであった斑鳩宮(いかるがのみや)のあとにたてられたといわれる。本尊(ほんぞん)の救世観音(ぐぜかんのん)像(ぞう)は飛鳥彫刻(あすかちょうこく)の傑作(けっさく)で,明治(めいじ)時代に美術史(びじゅつし)家フェノロサによって開かれるまで秘仏(ひぶつ)とされてきたため,きわめて保存(ほぞん)がよい。