よこあなしきせきしつ【横穴式石室】 古墳(こふん)時代の石室の一種(いっしゅ)で,4つの壁面(へきめん)のうち1つに,外部に通じる出入り口がもうけられているものをいう。石棺(せっかん)や木棺(もっかん)に入れた遺骸(いがい)を安置(あんち)する室を玄室(げんしつ)といい,出入り口から外部に通じる通廊(つうろう)を羨道(せんどう)という。最初(さいしょ)は技術的(ぎじゅつてき)に簡単(かんたん)なたて穴(あな)式石室がつくられたが,5世紀(せいき)半ばごろから巨石を組み合わせた横穴(よこあな)式石室が主流になった。