(1716〜1783)江戸時代中期の俳人・画家。本姓は谷口。摂津国東成郡毛馬村(今の大阪市都島区)に生まれる。20歳のとき江戸に出て俳句の道に入った。一時,丹後国(京都府)与謝で画業に専念したあと京都におちつき,京都の画壇・俳壇で活躍した。画家としては,日本の自然のもつ季節のうつりかわりを,やわらかい色彩や淡い墨でえがいた山水画や,俳句のおもむきを表現した俳画など,多くの作品をえがいた。句集に『蕪村七部集』『明烏』『夜半楽』『新花摘』など。俳画『奥の細道図屏風』や池大雅との合作『十便十宜帖』が有名。
コーチ
俳句は,芭蕉のあとをしたいながら,さらに新しく独自の道を開き,絵のようにくっきりとした絵画的な俳風を確立した。◇「菜の花や月は東に日は西に」「易水にねぶか流るる寒さかな」