1990年11月,全欧安保協力会議(CSCE)の前に北大西洋条約機構(NATO)とワルシャワ条約機構(WTO,1991年に解体)の加盟国で調印された条約。現在の加盟国はアメリカ合衆国やロシアなど30か国。この条約は,両機構加盟国の主要通常兵器(戦車・装甲車・火砲・戦闘機など)の削減をめざすことがねらい。1991年末のソ連崩壊後も,独立国家共同体(CIS)加盟8か国が旧ソ連に割りあてられていた戦力削減の割りふりに合意したことにより,条約は有効性を維持している。
コーチ
1992年9月から,52か国が参加する新交渉の安全保障協力フォーラムがウィーン(オーストリア)で開始。◇2007年12月にはロシアが同条約の履行の一時的な停止を宣言。