らくのう【酪農】 乳牛(にゅうぎゅう)を飼(か)い,牛乳(ぎゅうにゅう)および乳製品(にゅうせいひん)を生産(せいさん)・販売(はんばい)する農業。気候(きこう)が冷涼(れいりょう)なうえ,土地条件(じょうけん)が比較的(ひかくてき)悪い地域(ちいき)でも成立(せいりつ)が可能(かのう)。農地に牧草(ぼくそう)や飼料(しりょう)作物をおもに栽培(さいばい)し,集約的(しゅうやくてき)に経営(けいえい)される。西ヨーロッパや,北アメリカ東部から五大湖沿岸(えんがん)にかけての地域(ちいき),大都市の周辺(しゅうへん)でよく発達(はったつ)している。わが国では一般(いっぱん)に,乳牛(にゅうぎゅう)を飼(か)い,牛乳(ぎゅうにゅう)を生産(せいさん)する方式を酪農(らくのう)とよぶことが多い。 コーチ わが国の酪農(らくのう)先進地は千葉(ちば)県であるが,現在(げんざい)は根釧(こんせん)台地を中心とした北海道(ほっかいどう)や,北上(きたかみ)高地,各地(かくち)の山地・山ろくなどに発達(はったつ)。