らくろうぐん【楽浪郡】 紀元(きげん)前108年,中国漢(かん)の武帝(ぶてい)が衛氏朝鮮(えいしちょうせん)をほろぼして朝鮮(ちょうせん)半島においた4つの郡(ぐん)(役所・行政単位(ぎょうせいたんい))の1つ。役所は現在(げんざい)の平壌付近(ピョンヤンふきん)におかれ,漢(かん)の東方支配(しはい)の根拠(こんきょ)地となり,朝鮮(ちょうせん)・日本に中国文化をつたえて未開(みかい)から文明へと進めた。のち南の一部は帯方郡(たいほうぐん)となり,313年,ともに高句麗(コグリョ)にほろぼされた。