らでん【螺鈿】 漆工芸(うるしこうげい)の一技法(ぎほう)。貝がらをすって平らにし,文様に切りぬいて漆器(しっき)の表面にはりつけて装飾(そうしょく)するもの。中国唐(とう)時代に流行し,わが国には奈良(なら)時代に伝来(でんらい),正倉院(しょうそういん)にすばらしい品々をのこす。現在(げんざい)でも,多種(たしゅ)の器具(きぐ)に装飾技法(そうしょくぎほう)として行われている。