りったいし【立体視】 物体の形や位置(いち)・距離(きょり)などを認知(にんち)する視覚能力(しかくのうりょく)。実体視(し)ともいう。立体視(し)は,実際(じっさい)の立体を見る場合だけでなく,ステレオ写真(立体写真)のように左右の目でそれぞれ一定の規則(きそく)にしたがって異(こと)なる平面図形を見た場合にも生ずる。この事実から,両眼(りょうがん)の間の見える方向の差(さ)が立体感を生む要因(よういん)であることがわかる。◇単眼(たんがん)でも,水晶体(すいしょうたい)の屈折程度(くっせつていど)や,目の位置(いち)をかえたときの見え方の差(さ)などにより,遠近や奥行(おくゆき)の判断(はんだん)が可能(かのう)である。