古代,律令にもとづいて運営された中央集権的な国家体制。中国の隋・唐の時代に完備した国家体制で,日本ではこれにならい,大化の改新(645年)後しだいにととのえられ,大宝律令の制定(701年)によって完成した。中央官制は神祇官と太政官に分かれ,太政官のもとに八省がおかれて政務を分担,ほかに監察機関として弾正台などがおかれた。地方は国・郡・里を単位に大きく五畿七道に区画され,道路や駅が整備された。
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このような国家体制の支配層は天皇を中心とする貴族であり,国民はすべて戸籍に登録されて口分田を支給され,納税・兵役その他の義務を負った。