北アフリカ,地中海に面する国。政体は共和政で,元首は制憲議会議長(大統領に相当)。国土は台地上にあり,大部分が砂漠で,人口は地中海岸に集中。かつては農業国であったが,1958年に油田が発見されて以来,世界有数の産油国となった。古くから地中海岸にフェニキア人の都市がさかえ,ローマ・ビザンツ帝国・アラブ人・オスマン帝国などの支配をへて,1912年イタリアの植民地となった。1951年にリビア連合王国として独立。1969年に革命によってカダフィ大佐が全権を掌握し,40年以上の独裁体制をしいた。2011年,NATOの後だてを得た国民評議会と民衆によりカダフィ政権は倒され,共和政に移行。面積:176.0万km2,人口:642万。
〔国名の由来〕
ギリシャ神話の女神で北アフリカ民族の祖となるリビアの名による。
〔国旗の由来〕
かつて緑1色の国旗であったが,2011年,リビア連合王国時代に使用されていたものを復活させた。黒地に月星はイスラム教サヌーシ教団サヌーシ家の旗で,上下に赤・緑を加え3色旗としている。