りゅうかすいそ【硫化水素】 化学式 H2S 火山ガスや温泉(おんせん)中に含(ふく)まれる特異(とくい)なにおいのある気体。実験(じっけん)室では硫化(りゅうか)鉄に塩酸(えんさん)を作用させて発生させる。無色(むしょく)で,くさった卵(たまご)のようなにおいのする気体で有毒(ゆうどく)。空気中で燃(も)やせば,青い炎(ほのお)をあげて燃(も)え,二酸化硫黄(にさんかいおう)を生成(せいせい)する。1700℃に熱(ねっ)すれば,水素(すいそ)と硫黄(いおう)とに分解(ぶんかい)する。分析(ぶんせき)試薬(しやく),有機合成(ゆうきごうせい)のときの還元(かんげん)剤試薬(ざいしやく)に用いられる。 コーチ 還元性(かんげんせい)があり,いろいろな金属(きんぞく)に対し,その表面に硫化(りゅうか)物を生じさせる。