(1452〜1519)イタリア=ルネサンスを代表する美術家・科学者。フィレンツェ近くのビンチ村に生まれ,15歳でベロッキオの門に入り,絵画・彫刻・建築を修業するかたわら,数学・物理学・天文学・医学なども学んだ。のち独立してミラノにうつり,「最後の晩餐」をかき,フランチェスコ=スフォルツァの騎馬像を制作した。さらに軍事技術者として,要塞の設計,大砲と火薬,旋条銃などに独自の構想を示し,そのために機械を研究して,ローラーベアリング,起重機や歯車による変速機構,自動印刷機などを考案・発明した。のちフィレンツェにもどり,「聖アンナと聖母子」の下絵,「モナ=リザ」などを制作。◇晩年はフランスにうつり,科学研究に専念した。ルネサンス期の理想像「万能の人」の代表とされる。◇生涯にかきとめたスケッチやおぼえがきは7000枚におよぶといわれる。
コーチ
ダ=ビンチは,遠心力を応用したポンプを発明し,また,コウモリの翼をまねた飛行機の翼やパラシュート・ヘリコプターなども考案している。