れっせい【劣性】 遺伝(いでん)で対立形質(けいしつ)をもつ両親を交配して,雑種(ざっしゅ)第1代(F1)にあらわれてこない形質(けいしつ)のこと。その形質(けいしつ)を劣性形質(れっせいけいしつ),遺伝子(いでんし)を劣性遺伝子(れっせいいでんし)という。たとえば,純系(じゅんけい)のクロメダカとヒメダカとを両親(P)としてかけ合わせると,子(F1)はすべてクロメダカとなるので,ヒメダカをあらわす遺伝子(いでんし)は劣性(れっせい)であることがわかる。 対義語 優性(ゆうせい)。 コーチ 劣性形質(れっせいけいしつ)はおとっているという意味ではない。品種改良(ひんしゅかいりょう)の上ですぐれた形質(けいしつ),つまり人間に便利(べんり)な形質(けいしつ)が劣性(れっせい)の場合も多い。