レマルク(エーリヒ=マリーア=) (1898〜1970)ドイツの小説(しょうせつ)家。第一次世界大戦(たいせん)の従軍経験(じゅうぐんけいけん)をもとに1929年に『西部戦線異状(せんせんいじょう)なし』を発表して世界に知られる作家になった。しかし戦争(せんそう)を告発(こくはつ)するこの小説(しょうせつ)のため,ヒトラーのひきいるナチス(ドイツの国家主義的政党(しゅぎてきせいとう))に迫害(はくがい)され,アメリカ合衆国(がっしゅうこく)に亡命(ぼうめい)した。その後,第二次世界大戦(たいせん)前後のパリを背景(はいけい)に不安(ふあん)な世相をえがいた『凱旋門(がいせんもん)』でふたたび文名を高めた。ほかに『愛(あい)する時と死する時』など。◇1947年にアメリカ合衆国(がっしゅうこく)に移住(いじゅう)した。