れもん【檸檬】 梶井基次郎(かじいもとじろう)の短編小説(たんぺんしょうせつ)。1925(大正14)年発表。青春の倦怠(けんたい)を美しい詩情(しじょう)とともにえがいた作品。主人公の「私(わたくし)」はある日,1つのレモンを買ったとたんにそれまでの不安(ふあん)がしずまる。書店に入り,画集の上にレモンをおいてそのまま去ったかれは,レモンが爆弾(ばくだん)であったらと空想する。