ろぼうのいし【路傍の石】 山本有三(やまもとゆうぞう)の長編小説(ちょうへんしょうせつ)。1937〜40(昭和12〜15)年発表。まずしい家に生まれた少年愛川吾一(あいかわごいち)が,進学の希望(きぼう)もかなえられず,奉公(ほうこう)に出たり,印刷(いんさつ)工見習いとなったりして,さまざまな苦労(くろう)にたえながら力強く生きていくすがたをえがく。◇第二次世界大戦(たいせん)中の思想弾圧(だんあつ)により,未完(みかん)に終わった。