企業や団体の従業員が,一人ひとりの労働時間を短くし,仕事を分けあって雇用を確保しようという仕組み。ワーク(仕事)を分けあう(シェアリング)というのが言葉の意味。景気が悪化して仕事が少なくなっても,労働時間や日数を短縮して仕事を分けあえば,多くの人が失業せずに働くことができる。ただし,労働時間が減るので,賃金は低下するのが前提である。◇企業では自社の正社員の雇用確保の方法と考えるむきが多いが,労働団体からは非正規社員やパート労働者の雇用を生みだす産業全体のワークシェアリングが必要だという意見も出ている。