わじまぬり【輪島塗】 石川(いしかわ)県輪島(わじま)市で生産(せいさん)される漆器(しっき)。特色(とくしょく)のある加飾法(かしょくほう)として沈金(ちんきん)(漆器(しっき)に文様をきざみ,金箔(きんぱく)または金粉(きんぷん)をうめたもの)があるが,これは江戸(えど)時代中期に城(たち)(館)順助(じゅんすけ)らが改良(かいりょう)をくわえて基礎(きそ)をつくったといわれる。漆器(しっき)の製作(せいさく)には多くの工程(こうてい)があり,古くから分業が発達(はったつ)している。◇発達条件(はったつじょうけん)の1つとして,漆(うるし)を乾燥(かんそう)させるのに適(てき)した湿気(しっけ)の多い気候(きこう)があげられる。