*わどうかいちん【和同開珎】 708(和銅(わどう)1)年に鋳造(ちゅうぞう)された日本で最初(さいしょ)の本格的(ほんかくてき)な貨幣(かへい)。「わどうかいほう」とも読む。皇朝十二銭(こうちょうじゅうにせん)の第1。政府(せいふ)はこれを流通させるために,税(ぜい)を貨幣(かへい)でおさめさせたり,多くの貨幣(かへい)をたくわえた者に官位(かんい)をさずける(蓄銭叙位令(ちくせんじょいれい))などの方法(ほうほう)をとった。しかし,地方にはあまり広まらなかったという。銀銭(ぎんせん)と銅銭(どうせん)の2種(しゅ)があり,銀銭(ぎんせん)は翌年廃止(よくねんはいし)されたが,銅銭(どうせん)はたびたび鋳造(ちゅうぞう)された。◇日本最古(さいこ)の貨幣(かへい)としては,7世紀(せいき)後半の鋳造(ちゅうぞう)と見られる富本銭(ふほんせん)とする説(せつ)が有力。 年代暗記 和同開珎(わどうかいちん)…なれや(708)知る和同開珎(わどうかいちん)