この夏に開催した、学研キッズネットの「パソコン×自由研究コンテスト2024」には今年も、たくさんの自由研究作品が寄せられたよ。応募してくれた全国の小中学生のみんな、本当にありがとう。どの作品も、課題・疑問を見つける目のつけどころは新鮮で、研究方法には工夫・アイデアが光っていたね。そして厳正な審査の結果、小中学生それぞれの部の入賞作品を決定したよ。それでは、自由研究コンテスト結果の発表だ!
釼持結人さん藤沢市立浜見小学校5年
関悠李さん 熊本県大津町立大津北中学校3年
はじめてパワーポイントを使いました。写真の貼り付けや、加工して切り抜く作業、レイアウトには時間がかかりました。ただ、紙でまとめるときは失敗できませんが、パワーポイントだと修正が簡単なので、さらに良くする工夫を加えることができました。
自分の進路とお父さんの仕事・言葉から課題を見つけた良い研究です。商売だけでなく、日常生活のさまざまな活動を科学的に捉えることはたいへん重要なことです。このことを実践し、データを取りながら工夫を重ねており、たいへん高く評価できます。実際にスーパーの一角を使うという発想力と行動力も素晴らしい。
藤原滉太さん 葛飾区立半田小学校4年
製作したゲームを体験して、一枚一枚のカードやゲーム全体の完成度が高いことにとても感心しました。ゲームもたいへん楽しくやることができました。ゲームをプログラミングできる技術とともに、157種類もカードを考えられるアイデア・熱量にカードゲーム愛を感じます。
前田颯さん 鳥取市立散岐小学校1年
輪ゴムの性質を利用した車を上手に作って走らせた、とても良い研究です。車を引いた数と進んだ距離を調べた点が、特に素晴らしいと思います。素朴な疑問からスタートして、実験結果から決まりを見つけ出したり、予想を確認したりしていて感心しました。
戸村心莉さん 野洲市立中主小学校6年
鉛筆1本で書ける距離を、実際に線を引いて調べるという、たいへん独創的で興味深い研究です。様々な条件を自分で設定して、実験の過程で一つ一つ疑問を解決したことは、たいへん高く評価できます。実験結果とメーカー発表とに差がある理由を考察した点も素晴らしいです。
尾西真輝さん 加古川市立中部中学校2年
太陽電池を積んだ家を3Dプリンターで作るという発想が面白く、ミニチュアの家で実践したことはたいへん高く評価できます。コンデンサー実験を細かくやったところも良かったです。研究について調べる時に、デメリットやリスクをまとめており、考察がしっかりできている点に感心しました。
飯塚翠さん 東京都荒川区立第三中学校2年
ペットボトルの工作はやってみると意外と難しいので、よく頑張って作った研究です。最初の実験が成功しなかった原因を、市販のキットと比較して分析する点も良かったです。結論にまとめたことを、さらに、数値などの実験結果で示すことを考えると、もっと良い研究になると思います。
室橋広人さん 渋川市立金島中学校2年
酸化と還元の化学反応を使って銀を取り出す実験に丁寧に取り組んだ良い研究です。資源のリサイクルにつながる点が特に評価できます。実験結果から考察した要因をカバーしてぜひもう一度、挑戦してもらいたいです。取り出した銀の量を測定できるくらいになると良いですね。
入賞者には賞状と盾、すてきな副賞があるよ。そして、惜しくも入賞できなかったお友だちも含めて、応募者全員にデジタル賞状が届くんだ。デジタル賞状には、審査員からの評価コメントも付いてくるから、次回の研究に役立ててね。
賞状、盾、副賞(A、B、Cの3コースからお好みの1コース)
A 「地球の不思議探究コース」 (AR地球儀(ほぼ日のアースボール)+化石標本15種セット)
B 「地学の不思議探究コース」 (蛍光鉱物標本6種セット+鉱物鑑定用UVライト)
C 「デジタル学習応援コース」 (タッチペン「アクティブスタイラスPSA-TPR06」+学習専用イヤホン「STUDY1」)
賞状、副賞(「学研の図鑑LIVEポケット」よりお好きな3冊をセット)
デジタル賞状(審査員の評価コメント付き)
みんなの作品を審査したのは、この人たちだよ。
身の回りの疑問や課題を解決しようとすること、デジタル技術を身に付けること、自分の取り組みをわかりやすく伝えることは、これからの社会を生きていくために必要な能力です。この自由研究コンテストは、文字の多い紙のレポートではなく、パワポなどのファイルで、写真やイラストなどを駆使して、自分の研究のすばらしさをアピールすることができます。みなさんの未来に役立つ能力を、このコンテストに参加して身に付けましょう!
自由研究に取り組むときに、ひょっとしたら一番大きな悩みかもしれないのが「テーマ」。「自由」っていわれると、逆に困るもの。そこで、テーマ選びのコツと、最後の研究成果のまとめ方をあわせて紹介するので、参考にしてね。
大人でもまだまだわからない人が多い「生成AI」をテーマに非常にわかりやすくまとめましたね。生成AIの比較はもちろんですが、うまく生成AIを活用するための手法が、実際に使いながら工作することで読み手にもしっかりと伝わってよかったです。高校生や大学生でもまねするのが難しいような、とても素晴らしい取り組みです。
模型を作り、日本にある10種類のジェットコースターを走らせたと仮定して予想時間を計算するなど、より現実味の有る取り組みをおこなっていて、たいへん優れた研究です。着眼点が非常にユニークな上に、研究のまとめ方もとても上手でわかりやすくて感心しました。
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ご本人コメント
昨年末に産まれた0歳の弟が泣いて困っているときに、ピタッと泣く曲があることが知り、その曲の共通点を調べれば泣き止む理由が分かり、オリジナルの泣き止む曲を作れるのではないかと仮説を立てました。たくさんの曲を調べてAIの知識を借りながら最終的にオリジナルの泣き止む曲が完成することができ、仮説の一部を検証できました。弟がいつ泣くかわからないので両親に手伝ってもらい実験を繰り返すのが大変でした。
審査員コメント
赤ちゃんが泣き止む曲を、AIを上手に活用して分析を行い、オリジナル曲の制作に取り組んだ意欲的な研究です。研究の進め方が特に高く評価できます。泣き止む曲を分析する力、そこから共通点を見つける力も素晴らしい。まとめ方も、このままプレゼンができそうな完成度です。さらに改良を進めてより良い曲を作ってください。