工場見学で自由研究
工場見学のポイント
工場見学に行く前に読んでおこう!
ステップ1 じゅんび
まず、どんなことが知りたいのか考え、どこへ行けば見られるのか、しっかり調べよう。
1. 目的をはっきりと
知りたいこと、調べたいことは何かな? そのためにはどんな工場に行けばいいのだろう。
考えよう
- 身近にある食べ物や、電気製品(せいひん)がつくられるようすを見たい。
- 大きな機械のある工場や、体験学習ができる工場やしせつに行きたい。
- 家の近くにある工場で、何をつくっているか知りたい。 など
2. 見学先を決める
目的が決まったら、見学できる工場をさがそう。
企業(きぎょう)のホームページで内容(ないよう)や条件(じょうけん)を確認(かくにん)しよう。
確認(かくにん)しよう
- 工場の場所は?
- 見学時間はどれくらいかかる?
- 予約は必要? など
キッズネットの「全国工場見学ナビ」は、全国の見学ができる工場を、地域(ちいき)別、業種別に検索(けんさく)できる。
行ってみたい工場が遠い場合は、企業(きぎょう)のホームページにあるバーチャル工場見学をさがしてみよう。
3. 下調べをする
見学先が決まったら、その会社や工場のホームページなどで、どんな場所かくわしく調べよう。
調べよう
- どんなコースで、何が見られるのか。
- 工場でどんな商品がつくられているのか。
- 当日質問(しつもん)したいこと、くわしく知りたいことは?
- 交通手段(しゅだん)、もよりの駅からの道順、工場の連絡先。
4. 持ち物リストをつくる
当日使うものや、持って行くと便利なものをリストにしてわすれないように。
服そうやくつは、動きやすいものをじゅんびしよう。
そろえよう
- 筆記用具・ノート
- カメラ、ビデオカメラ ※写真やビデオをとってもよいか確認(かくにん)しよう。
- 雨具・飲み物
- 工場までの地図、携帯電話(けいたいでんわ)、交通費
- 緊急(きんきゅう)連絡先のメモなど
気をつけよう
- 見学は、必ずつきそいの大人といっしょに行こう。
- 当日は、時間にゆとりをもって出かけよう。グループで行く場合は、集合場所と集合時刻(じこく)を決めておき、おくれたり、変こうがあったりした場合の連絡方法も相談しておこう。
- 電車やバスの中ではマナーを守ろう。事故(じこ)にあったり、まいごになったりしないよう、じゅうぶんに注意しよう。
ステップ2 見学のポイント
どんなところに注目しながら見学すればよいかまとめたよ。見学するときは、約束事をきちんと守ろう。
1. 手順をおさえる
どんなコースを回るのか知っておくと、見学がよりわかりやすくなる。
確認(かくにん)しよう
- 工場の人からの説明
- 全体のようすをしょうかいするビデオ など
2. マナーを守る
自分勝手な行動は、周りにめいわくをかけるだけでなく、自分がきけんな目にあうことにもなるよ。
気をつけよう
- 案内してくれる人の話をよく聞き、指示(しじ)を守る。
- 順路をはなれたり、機械にさわったりしない。
- 撮影禁止(さつえいきんし)の場所ではカメラはしまう。 など
3. 目のつけどころを知る
あとでまとめるときにこまらないよう、どんなところに重点を置くか考えながら見学しよう。
注⽬しよう
- 製品(せいひん)をつくる工程(こうてい)
- 完成までの工程(こうてい)は?
- 材料は?
- 完成までにかかる時間は?
- 使われている機械は?
- 人がする作業は?
- 1日(1か月)で何こできる?
- 工場のくふう
- 速くつくるくふうは?
- 質(しつ)のよい製品(せいひん)をつくるくふうは?
- 安全のためのくふうは?
- 衛生(えいせい)面でのくふうは?
- 地球かんきょうのためにしていることは?
- ごみをへらすくふうは?
- 工場のきぼ
- 広さは?
- 働いている人の数は?
- その他
- 原料はどこから来ている?
- 製品(せいひん)の出荷先は?
4. 写真やビデオをとろう
写真やビデオは、メモ代わりになるほか、後でまとめるときの資料(しりょう)にもなるよ。
くふうしよう
- 機械などをとるときは、大きさがわかるよう、人間といっしょにとるとよい。
- 工場の人へのインタビューは、ビデオにとっておくと便利。
- おうちの人といっしょに行くときは、とっておいてもらってもよい。
写真やビデオをとっていいかどうかを、確認(かくにん)しよう。
5. わからないことは質問(しつもん)する
説明を聞いて疑問(ぎもん)に思ったことや、機械のしくみや、働いている人の数など、案内係の人に質問(しつもん)しよう。
聞いてみよう
- 工場の自まんはなんですか?
- 工場の仕事で、いちばん大変なことは?
- 働いていて、うれしかったことはなんですか?
6. 資料(しりょう)をもらう
工場には、製品(せいひん)ができるまでや、工場のくふうなどをまとめたパンフレットやDVD などが用意されていることもある。まとめるときに利用できることがあるので、もらえるものがあればもらっておこう。できればパンフレットは2部もらおう。
また、工場によっては、その工場でできた製品(せいひん)をもらえることもある。
7. お礼を言う
見学が終わったら、工場の人や案内係の人に、感謝(かんしゃ)の気持ちをこめて、お礼を言おう。
また、後で聞きたいことが出た場合、どのようにしたらよいかも聞いておくとよい。
ありがとうございました!
- 聞きたいことは全部聞けたかな?
- わすれ物はないかな?
- ごみは持ち帰っているかな?
帰り道も、事故(じこ)などにあわないように気をつけよう。
ステップ3 まとめよう
工場見学で見たり、聞いたりしてきたことをまとめよう。学んだことをもとに、さらに調べ学習を進めてみよう。
1. 学習を深める
工場見学をしてわかったことをもとに、テーマにそって、そのほかにも調べ学習を進めよう。
調べよう
例えば、「しょうゆができるまで」がテーマなら、しょうゆの歴史や、しょうゆを使った料理などを調べてみてもおもしろい。
- 図書館で本をさがす。
- インターネットで検索(けんさく)する。
- 先生や家族などに聞いてみる。
2. わかりやすくまとめる
見学したことから、調べたこと、みんなに発表できるようにまとめよう。
写真やイラストを使えば、より見やすくなる。
まとめるときは、次のことを入れよう
- 研究のきっかけ
- 知りたいこと(ふしぎに思ったこと)
- じゅんびしたこと
- 研究の方法(工場見学の内容(ないよう))
- わかったこと
- 感じたこと、反省点
- これから調べたいこと
❶見出し
見出しを書いて、内容(ないよう)を、はっきりさせよう。
❷絵や写真
絵や写真を使うとわかりやすく説明できるよ。パンフレットなどを切ってはってもいいね。
❸くふうや目的
工場の人に、工場でくふうしていることや、その目的などを聞いておこう。
❹感想
最も印象に残ったこと、知っておどろいたことなどをまとめよう。
3. まとめ方のくふう
まとめ方には、いろいろな方法があるよ。いろいろくふうしてみよう。
新聞形式
レポート形式
写真日記形式
紙しばい形式
発表しよう
- 工場見学の目的、見学の内容(ないよう)の説明、わかったこと・感想の順に発表するとわかりやすい。
- 伝えたいことを強調して話すと、いい発表になる。自信を持って大きな声で話そう!