学研 × 朝日新聞 キッズネット

キリンの首はどうして長いの

キリンの首はどうして長いの

今(いま)から何千万(なんぜんまん)年(ねん)も前(まえ)に生(い)きていたキリンの先祖(せんぞ)は、現在(げんざい)のキリンよりも体(からだ)が小(ちい)さく、首(くび)も長(なが)くなかったようです。そのころは、森(もり)の中(なか)にすみ、木(き)の葉(は)を食(た)べてくらしていました。

ところが、やがてキリンの先祖(せんぞ)は森(もり)を出(で)て、草原(そうげん)でくらすようになりました。これはほかの動物(どうぶつ)、たとえばゾウやスイギュウでも同(おな)じですが、草原(そうげん)でくらすようになると、動物(どうぶつ)はあしが長(なが)くなり、体(からだ)も大(おお)きくなるのです。
草原(そうげん)は広々(ひろびろ)として見晴(みは)らしはいいのですが、逆(ぎゃく)にそれが敵(てき)に見(み)つかりやすい欠(けっ)点(てん)になります。動物(どうぶつ)がそこで生(い)きていくためには、速(はや)く走(はし)ることができたり、体(からだ)が大(おお)きくなければなりません。それで、キリンの先祖(せんぞ)も長(なが)いあしをもつ、体(からだ)の大(おお)きな動物(どうぶつ)に進化(しんか)していったのです。
草原(そうげん)でくらすようになったあとにも、首(くび)の長(なが)いキリンと、あまり長(なが)くないキリンがいたようです。首(くび)の長(なが)くないキリンは、水(みず)を飲(の)むときに前(まえ)あしを折(お)って体(からだ)を大(おお)きくかがめなくてはいけません。キリンはとても体(からだ)が大(おお)きい動物(どうぶつ)です。そのような大(おお)きい動物(どうぶつ)が、水(みず)を飲(の)むたびにかがんでいては、猛獣(もうじゅう)におそわれたときにすぐにげ出(だ)すことができません。また、急(きゅう)に立(た)ち上(あ)がろうとして、あしの骨(ほね)を折(お)る危険(きけん)もあります。
このように首(くび)の短(みじか)いキリンは生(い)きていくのにあまりつごうのよい体(からだ)ではありませんでした。そこでいつのまにか首(くび)の短(みじか)いキリンは絶滅(ぜつめつ)してしまい、首(くび)の長(なが)いキリンだけが生(い)きのこり、子孫(しそん)をふやしていったのです。つまり、首(くび)が長(なが)くなければ、生(い)きていくことができなかったのです。
そのほかにも、首(くび)が長(なが)いことの長所(ちょうしょ)はいくつかあります。首(くび)が長(なが)ければ、ほかの動物(どうぶつ)がとどかないような高(たか)いところにある木(き)の葉(は)を食(た)べることができますし、また、背(せ)が高(たか)いので遠(とお)くの敵(てき)をいち早(はや)く見(み)つけることもできて安全(あんぜん)なのです。

PAGETOP