メニュー閉じる

空はなぜ青いの?

空はなぜ青いの?

こたえ:(あお)(ひかり)()らばりやすいからです。

わたしたちの()(まわ)りにある空気(くうき)透明(とうめい)なのに、(そら)見上(みあ)げると(あお)()えます。また、(よる)()けたばかりの(ひがし)(そら)や、()()れるころの西(にし)(そら)(あか)()えます。このように、(そら)(あお)()えたり、(あさ)夕方(ゆうがた)(あか)()えたりするのは、なぜでしょうか。

それは、太陽光(たいようこう)がさまざまな(いろ)(ひかり)(あつ)まってできていて、それぞれの(いろ)によって()らばりやすさや()がりやすさがちがうためです。それがよく()かるのが、(にじ)(にじ)は、太陽光(たいようこう)空気中(くうきちゅう)(すい)てきによって()けられて、(あか)/だいだい/()(みどり)(あお)/あい/むらさきの7(しょく)()えているのです。「プリズム」など(ひかり)()けられる道具(どうぐ)使(つか)えば、(いえ)(なか)でも(ひかり)(いろ)()かれているのを観察(かんさつ)できます。

もっとくわしく調(しら)べると、(ひかり)は、太陽(たいよう)電灯(でんとう)などの(ひかり)()しているものから(まわ)りへ(つた)わっていく(なみ)一種(いっしゅ)だということが()かります。(ひかり)(いろ)は、この(なみ)(やま)から(やま)までの(なが)さ(波長(はちょう))によって()まります。赤色(あかいろ)(ひかり)波長(はちょう)(なが)く、青色(あおいろ)(ひかり)(みじか)いといったぐあいです。

波長(はちょう)(みじか)(ひかり)は、空気中(くうきちゅう)窒素(ちっそ)酸素(さんそ)などの分子(ぶんし)によって()らばりやすく、あちらこちらへ(ひろ)がります。この現象(げんしょう)を「散乱(さんらん)」とよび、波長(はちょう)(みじか)(ひかり)ほどよく散乱(さんらん)します。つまり、波長(はちょう)(みじか)青色(あおいろ)(ひかり)は、波長(はちょう)(なが)赤色(あかいろ)(ひかり)(くら)べて散乱(さんらん)しやすいため、(そら)(あお)()えるのです。

では、昼間(ひるま)(あお)()える(そら)朝焼(あさや)けや夕焼(ゆうや)けで(あか)()えるのはなぜでしょうか。これは、太陽光(たいようこう)地球(ちきゅう)にさしこむ(みち)すじに関係(かんけい)します。(あさ)夕方(ゆうがた)は、地球(ちきゅう)から()太陽(たいよう)地平線(ちへいせん)(ちか)くの(ひく)位置(いち)にあり、太陽光(たいようこう)地球(ちきゅう)大気層(たいきそう)(とお)って地上(ちじょう)にとどくまでの距離(きょり)(なが)くなります。この(あいだ)(あお)(ひかり)のほとんどは散乱(さんらん)してなくなってしまい、散乱(さんらん)しにくい赤色(あかいろ)やだいだい(いろ)(ひかり)(おお)(のこ)ります。こうして、わたしたちの()には(そら)(あか)()えるというわけです。

記事公開(きじこうかい):2021(ねん)12(がつ)

監修者(かんしゅうしゃ)大山(おおやま)光晴(みつはる)

1957(ねん)東京都(とうきょうと)()まれ。東京(とうきょう)工業(こうぎょう)大学(だいがく)大学院(だいがくいん)修士(しゅうし)課程(かてい)修了(しゅうりょう)高等(こうとう)学校(がっこう)物理(ぶつり)教諭(きょうゆ)千葉県(ちばけん)教育(きょういく)委員会(いいんかい)指導(しどう)主事(しゅじ)千葉(ちば)県立(けんりつ)長生(ちょうせい)高等(こうとう)学校(がっこう)校長(こうちょう)(など)()て、現在(げんざい)秀明大学(しゅうめいだいがく)学校(がっこう)教師(きょうし)学部(がくぶ)教授(きょうじゅ)として「理数(りすう)探究(たんきゅう)」や「総合的(そうごうてき)学習(がくしゅう)時間(じかん)」の指導(しどう)方法(ほうほう)について講義(こうぎ)演習(えんしゅう)担当(たんとう)している。科学(かがく)実験(じっけん)教室(きょうしつ)やテレビの実験(じっけん)番組等(ばんぐみなど)への出演(しゅつえん)多数(たすう)千葉市(ちばし)科学館(かがくかん)プロジェクト・アドバイザー、日本(にほん)物理(ぶつり)教育(きょういく)学会(がっかい)常務(じょうむ)理事(りじ)日本(にほん)科学(かがく)教育(きょういく)学会(がっかい)(およ)日本(にほん)理科(りか)教育(きょういく)学会(がっかい)会員(かいいん)月刊(げっかん)理科(りか)教育(きょういく)編集(へんしゅう)委員(いいん)(など)(つと)める。

PAGETOP