パイナップルに種はあるの,あるならどこにあるの
パイナップルという
パインが松で、アップルがリンゴのことです。パイナップルの実の形は松ぼっくりによくにています。また、味はリンゴににています。それで、パインとアップルで、パイナップルとなったわけです。
ところで、パイナップルの種ですが、まず、パイナップルの松かさのような実を、たてに切ったところを想像してください。真ん中に、茎のような軸があります。軸のまわりのふつう食べているところが実です。じつはこの実は、ひとつの花からできるひとつの実ではないのです。
パイナップルの実は、小さな六角形の実が、ぎっしりつまってできています。それぞれの六角形の実を切りはなすことができないくらいぎっしりとつまっているのです。花は、その六角形の実ひとつひとつにさきます。つまり、パイナップルの実は、昔は、松ぼっくりのようにばらばらだった六角形の実がくっついてしまってできたものなのです。もちろん種も、六角形の実のそれぞれについていたはずです。
しかし、パイナップルは、人間が味をよくするために、あれこれ手を加えられて、そのために、はっきりした形の種が見えなくなってしまったのです。つまり、種は、あるはずなのですが、どれが種なのか見分けがつかないのが今のパイナップルというわけです。