まんが「地球防衛隊SDGs」特別編 目指せ! 自然災害に強い世界!
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まんが「
自然 災害 からの学 びを、世界 へ広 げよう
ねえ、スモール。企画展示の内容、すごく勉強になったね。
特に、日本が自然災害を通じて学んだことを、世界に向けて発信していることにビックリしたよ。
日本以外でも、世界のさまざまな国で、自然災害が起きているのかな……。
そうだね……。
たとえばアジアでは、暴風雨や洪水など、雨や風により発生する災害による死者数の割合が、他の地域に比べて高いと言われているよ。
メキシコやブラジルなどのある中南米では、地震や津波による死者数の割合がもっとも高いんだ。
企画展示の「ZONE1 災害とは?」の中で、世界で起きた自然災害について知ることができるコーナーがあったよね。
この中で、アフリカのモザンビークという場所で起きたサイクロンっていう自然災害の紹介が印象的だったんだけど……。
サイクロンは日本でいうと台風のような、熱帯低気圧のこと。
2019年3月に、モザンビークに巨大サイクロンが上陸し、約24万の家が壊れるなどの被害があったんだ。
企画展示を見て、空はなぜ印象に残ったの?
「ZONE2 日本での取り組み」で紹介されていたことだけど、東日本大震災後、開発途上国からさまざまな分野の研修員を日本に招いて、災害から学んだことや経験したことを、お互いに共有しながら技術を学び合ってきたんだよね。
モザンビークからも日本の技術を学びにきた研修員さんがいたと書いてあって、すごいなあって。
JICA研修(研修員受入事業)のことだね!
そして「ZONE3 開発途上国への取り組み」で紹介されていたとおり、実際にモザンビークで巨大サイクロンの被害があったときには、JICAが現地に行って復旧復興支援に取り組んだんだよね。
仮設教室の設置や防水シートの設置などの、緊急援助隊による支援や、「サイクロン・イダイ被災地域強靭化プロジェクト」では長期的な支援を実施したんだよ。
災害の経験から学び、災害があったときにはお互いに助け合って、学んだことを生かす——。
日本の中だけじゃなく、世界の様々な国にもそんな活動をしているんだとわかって、すごく感動したんだ!
いい気づきだね!
SDGsの目標の中にも、防災の視点が含まれている項目がいくつかあるよ。
大事なのは、SDGsが目指す「誰ひとり取り残さない」社会をつくるためには、防災についても、世界で連携して取り組むことが大切だということ。
日本は東日本大震災後をはじめ、自然災害で大きな被害を受けてきた。
その経験を通じて学んだことを、開発途上国や世界に発信することで、「誰ひとり取り残さない」社会に貢献していけるといいね!
自然災害に強い世界を目指す——ということだね。
空たちも、学んだことを忘れず、みんなに伝えていこう!
企画展示「東日本大震災から10年災害にもっと強い世界をめざして」(2021年7月29日まで開催中)
JICA地球ひろば
〒162-8433 東京都新宿区市谷本村町10-5
電話 03-3269-2911
開館時間 平日10:30~18:00
土日祝10:30~18:00
休館日 毎月第1・3日曜日
まんが執筆者
奈良裕己
マンガ家・イラストレーター。雑誌・書籍・Web・テレビなどで幅広く活動中。プライベートでは中学生になる娘を心配してばかりの日々……。著書『いとしの印刷ボーイズ』『印刷ボーイズは二度死ぬ』/GetNaviweb「今日も下版はできません!」ほか
編集協力・解説パート執筆/塚田智恵美