【SDGs取り組み事例-006】認定NPO法人キッズドア
2030
SDGsの最初の目標に「貧困をなくそう」があるって前に教えてもらったけど、解決していくためには具体的に何をしたらいいのかな?
日本には貧困がないと思っている人も多いけど、実は8.7人に一人の子どもが貧困とも言われているんだ。どうやったら解決できるのか、貧困で困っている家庭を支援しているキッズドアに聞いてみよう!
認定 NPO法人 キッズドアの取 り組 み
日本 にも貧困 は「ある」
2017年にユニセフが発表した報告書の「子どもの貧困」では、日本は37か国中23位だったんだ。貧困は、学校生活だけではなかなか見えにくい問題。学校では元気でも「家の中ではクーラーを我慢している」「おなかいっぱいご飯を食べられない」「勉強したくてもできない」という子が、8.7人に一人いることがわかっているんだ。
親が失業してしまったり、ケガや病気で働けなくなったり、家が火事でなくなってしまったり、災害のように突然貧困になってしまうケースもあるんだよ。誰一人取り残されない世の中にするためにも、貧困問題を解決することは重要。だからSDGsの最初の目標に『貧困をなくそう』がかかげられているんだね!
「貧困 だから勉強 できない」をなくす
貧困と聞くと「お金」の支援を思い浮かべるけれど、実はそれと同じくらい「教育」の支援も大切なんだ。日本には、貧困問題を教育から解決しようとがんばる団体があるんだよ。キッズドアもそのひとつ。キッズドアでは「塾に行くお金がない」「家事や弟妹のお世話で、勉強する時間がない」と困っている子どもたちに学びの機会を提供しているよ。大人のボランティアさんが、子どもたちひとりひとりに合わせた勉強を無料で教えているんだ。
2022年には、キッズドアで勉強していた124名の高校生が大学・短大・専門学校に進学することができたんだって! これはSDGsの4番目の目標「質の高い教育をみんなに」ともつながるよね。
すべての子 どもたちが夢 や希望 を持 てる未来 へ
「教育」は、学校や塾での勉強だけではないよ。博物館や動物園に行く体験や、スポーツや文化に触れること、夢をかなえた大人たちの話を聞くことも大切な教育の一部なんだ。貧困によって、勉強すること、行きたい場所に行くこと、大人とコミュニケーションをとる機会がうばわれてしまうのは悲しいよね。
どんな状況の子どもでも自分のやりたいことができる、将来の夢に向かって頑張れる世の中がいいよね。どうしたらそれが実現できるか、みんなで考えてみよう!
<今回話を聞いた企業・団体はこちら!>
2009年設立以来、日本の子どもの貧困課題の解決に取り組んでいる。困窮家庭の小学生~高校生・高校を中退した若者などを対象に、「無料学習会」や勉強に加えて食事等の生活支援も行う「居場所型学習会」を東京とその近郊、及び宮城で展開している。