オゾンは酸素原子という小さなつぶがが3つくっついたもの。酸素は酸素原子が2つくっついたものなんだ。同じ酸素原子からできていても、それが2つか3つかで性質のちがう気体になる。
そしてフロンは、炭素に塩素とフッ素の原子がくっついたもの。フロンは空気中に出されると、10年~20年ほどかかって上空15~35kmにあるオゾン層までやってくる。そしてこのフロンに紫外線があたると、塩素原子が切りはなされる。切りはなされた塩素原子は、オゾンを作っている3つの酸素原子のうちの1つにくっついてうばいとってしまうんだ。すると、オゾンはオゾンではなくふつうの酸素になってしまう。こうしてオゾン層はこわされてしまうんだ。
酸素原子とくっついた塩素原子は、しばらくすると、また紫外線によって切りはなされて、こんどは新しいオゾンから酸素原子をうばいとる。このようにして、つぎつぎにオゾンがこわされていくんだ。