地上から15~35km上空には、オゾンという気体がたくさん集まったオゾン層がある。オゾンホールとは、「オゾン層のあな」という意味で、オゾン層がとてもうすくなり、あなが空いたような状態のことをいうんだ。
1985年、南極の上空のオゾン層がたいへんうすくなっていることがわかった。NASAの衛星観測データには、ぽっかりとあなが空いた姿が映し出され、世界中の人がおどろいたんだ。その後、南極上空のオゾンホールはどんどん大きくなっている。また、南極以外でもオゾンの量は減っている。南半球では、南へ行くほど、北半球では北へ行くほど、オゾンの減り方が大きいんだ。日本では札幌、つくば、鹿児島、那覇の4地点で上空のオゾン層を観測しており、やはりオゾンの量が減っているというデータが出ている。