工場や火力発電所、自動車などで石炭や石油を燃やすと、SOx(イオウ酸化物)やNOx(ちっ素酸化物)というものができる。これが煙突などからはき出されると、空中で化学反応を起こし酸性の細かい粒になる。
この粒が、雲や雨にとけこんでふってくるのが酸性雨。つまり、酸性雨の原因は、空気のよごれなんだ。
酸性雨のもとになる細かい粒は、風にのって遠くまで運ばれる。SOx(イオウ酸化物)やNOx(ちっ素酸化物)を出した国から、国境を越えて何千キロもはなれたところに酸性雨を降らせる。だから酸性雨を減らすには世界の国ぐにが協力することが必要なんだ。
日本では、火力発電所や工場に煙をきれいにする装置がとりつけられている。また、自動車の排気ガスもきれいになってきている。けれども自動車の数が増えているので、NOx(ちっ素酸化物)の量はあまり減っていないんだ。