自動車や工場などの排気ガスにふくまれる、ちっ素酸化物や炭化水素に、太陽の強い光があたると、光化学オキシダントというものができる。これが光化学スモッグの正体だ。
光化学スモッグは、大都市などで夏の晴れた風のない日によく発生し、人はこれをあびると目やのどを痛めてしまうんだ。
光化学スモッグが発生しそうになると「光化学スモッグ注意報」や「光化学スモッグ警報」が出される。天気予報で光化学スモッグ注意報が出ているときは、なるべく外へ出かけないようにしよう。
1970年7月18日、東京でひどい光化学スモッグが発生し、女子高校生40人以上が、目やのどのいたみをうったえたり、息ができなくなったりして入院したんだ。それで日本中が大騒ぎになった。この日は6000人以上が、光化学スモッグの被害を受けたといわれている。