英語でけむりのことをスモーク(smoke)といい、霧のことをフォグ(fog)という。スモッグとはこのスモークとフォグを合わせたことば。
スモッグは、車や工場の排気ガスなどの、石油や石炭が燃えたときに出るけむりでよごれた霧のことなんだ。冬、風のない日は霧が出やすく、そこに自動車や工場、家庭などから出る排気ガスやけむりがまじりスモッグが発生する。スモッグを吸うと目やのどを痛めたり、呼吸器などに悪い影響が出る。
イギリスのロンドンは、スモッグの発生しやすいところとして有名だった。1950年代から60年代にかけては、ひどいスモッグがたびたび発生して、たくさんの人が死ぬということもあったんだ。
光化学スモッグというのもあるけど、これは夏に多い。光化学スモッグは、空気のよごれに太陽の光が反応して発生する。