酸性霧とは、大気中のイオウ酸化物(SOx)やちっ素酸化物(NOx)を大量にとりこんだ霧のこと。酸性雨の仲間だけれど、酸性霧のほうがずっと酸性度が高く、生物にあたえる害も大きいんだ。
霧は地面近くで発生するため、自動車の排気ガスをとりこみやすい。また、雨よりも粒が小さく、大気中に長時間残っているため、植物にあたえる害がとても大きくなる。植物だけではなく人間への被害も起きている。
1952年、イギリスのロンドンで酸性霧の発生によって4000人以上の死者が出た「ロンドン・スモッグ事件」が有名。日本でも2007年、北海道の摩周湖で酸性霧が出ているという調査結果が出たんだ。